鮎の話

      2016/11/15

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鮎は、香りが良くて、焼き魚にして食べても
美味しいので高貴な方への贈り物や献上物に
もされたそうです。

アユの名前の由来

アユは、魚ヘンに占うで「」と書きます
が、昔は海から川に遡上してくるアユの数量
を見て、その年の吉凶を占ったと言われて
います。

鮎はスイカのような香りがするので「香魚
と呼ばれます。

また、鮎は生まれてから、ほぼ一年で死ぬ
ので「年魚」とも言われます。

稚魚・幼魚期

鮎は、9月から11月にかけて、川底に小石が
混じっている砂地で産卵し、10日から
14日で孵化します。

孵化した幼魚は腹に卵黄を付けたまま、川の
流れに乗って河口まで下り、海水と淡水が
混じっている汽水域で、動物性プランクトン
であるワムシを主食にして育ちます。

幼魚はワムシなどのエサを取り易いように、
歯は尖って突き出ています。この時期は
シラウオのような透明の体をしています。

冬場から初春に掛けて、雨が多い年は山から
の動物性プランクトンが海に大量に流れ
込んで来るので、稚鮎の育ちが良く、その年
の稚鮎の遡上も多くなります。

成育期

稚鮎は、春になり、川の水温と海水温が同じ
位になると、川を上り始めます。

遡上期の稚鮎はプランクトン、川虫、水面
近くを飛ぶ昆虫などを食べています。

稚鮎は、群れをなして帯状になって川を
遡上し、川の中流域に達して、そこに
住み着きます。

成魚期

鮎の尖っていた歯は、次第に退化して、
平らな櫛状の歯に変わります。

この頃から、鮎の食性が変わり、これまで
昆虫類やカワムシなどを食べていた稚魚は、
川底の石の表面に着いているケイソウや
ランソウなどのコケを主食にするように
なります。

鮎は、この時期になると、群れから離れて、
自分だけのエサ場である縄張りを作るように
なります。

一日に自分の体重の約半分ほどのコケを
食べるほど、食欲も旺盛になり、それこそ、
朝から夜まで食べ続けます。満腹状態でも
一時間ほどで消化してしまうと言われて
います。

解禁当初の体長は約12センチから15
センチですが、7月、8月になると、
20センチ前後に発育します。

暖かい九州の河川では、8月には体長30
センチ、体重300グラムを超す大鮎も
みられます。

落ち鮎期

昼間の時間が短くなり、水温が低下して
くると、鮎は下流へ下り始めます。

この時期は卵を抱えており、動きがにぶく
なるので、瀬脇やトロ場や淵などで過ごし
ます。

殆どの鮎は、産卵を終えて、産卵に全エネル
ギーを使い切って、一年で一生を終えます。

鮎の分布

鮎は、日本本州全土の河川にいますが、ダム
や堰が作られて、鮎が上らなくなった河川も
多くなり、それらの河川では放流に頼らざる
を得なくなりました。

鮎は日本以外では韓国、台湾の北部、中国の
南満洲から華南に生息しています。

鮎は北海道西南部より南の日本全土の河川に
居ますので、日本を中心に、アジアの極一部
に分布している特殊な魚だと言えます。

鮎は温水魚なので、暖流である黒潮が流れる
沿岸の河川に、多く上り、大きく育ちます。

まとめ

1、アユの名前の由来は、昔は海から川に
  遡上してくるアユの数量を見て、その年
  の吉凶を占ったので、魚ヘンに占うで
  「鮎」と書きます。

2、稚魚・幼魚期の鮎は、海水と淡水が
  混じっている汽水域で、動物性プランク
  トンを主食にして育ちます。

3、成育期には、プランクトン、川虫、水面
  近くを飛ぶ昆虫などを食べています。

4、成魚期には、川底の石の表面に着いて
  いるコケを主食にし、縄張りを作る
  ようになります。

5、落ち鮎期の鮎は、水温が低下して、昼間
  の時間が短くなると、下流へ下り始め、
  川の中流域や下流域で産卵します。

6、鮎の分布域は、日本を中心としてアジア
  の極一部です。

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